iDeCoについて

個人型確定拠出年金iDeCoは、加入者の範囲が大幅に拡大し、実際に新規加入者の数も増大しています。しかし、iDeCoについては、制度内容や活用方法をしっかり確認する必要がありますし、確定給付型である国民年金基金との組み合わせ方法なども大きなポイントになってきます。
まず、老後の資金準備という観点から、年金制度の構造イメージをみてみましょう。公的年金制度は、社会全体の支え合いで一生涯続き、老後の生活費の基礎となるものです。更に公的年金の上乗せ分として私的年金があります。私的年金は公的年金と異なり、基本的には掛金を積み立てていく年金です。その中の1つが企業年金ということになります。
企業は自社の退職金制度に関する福利厚生の一部として実施しています。しかし企業に勤めている人でもこの企業年金がない人もいます。もちろん、自営業者やフリーランスに企業年金はありません。
私的年金には個人年金もあります。個人年金は、個人が任意で加入する年金です。従っていろいろなものがあります。加入条件などもいろいろです。そして個人年金の中に、今回の表題にあるiDeCoや国民年金基金もあるわけです。
iDeCoは、加入者自身が掛金を支払い、運営管理をする機関(金融機関等)を選定し、中から運用商品を決定するので、運用を自分で行っていることになります。掛金とその運用益との合計額をベースに給付額が決まって、60歳以降に給付を受けとることになります。特徴は税制上のメリットが大きく、税優遇が受けられる点です。